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伊豆半島最大の湖。伊東の美しき「一碧湖」で癒しの木洩れ日散策

伊東市|【更新日】2023年6月26日

伊豆半島最大の湖。伊東の美しき「一碧湖」で癒しの木洩れ日散策

JR伊東駅から車で20分、抜群のアクセスでありながら、ゆったりと絶景の湖畔散策が楽しめるのが一碧湖です。

伊豆半島で最大の湖である一碧湖は、日本百景に選ばれるほど美しい場所で、湖畔をめぐる散策では湖面に映る木々、そして木洩れ日が楽しめます。

今回は一碧湖一周の小さな旅をご紹介します。

目次

手軽なのに満足度の高い穴場スポット

1周4キロ、1時間で周れる湖畔散策

一碧湖_湖の眺め

伊豆の瞳と称される一碧湖。湖は約10万年前に火山の噴火によってできたそうで、確かに噴火口のような形をしています。

水深は全体に浅く、水も澄んでいるので湖畔道から湖底が見えます。1周4キロほどの湖畔をゆったりと散策していきます。

一碧湖へは楽々アクセス!バスを降りたらすぐ

一碧湖_バス停

こちらが一碧湖の入り口、バス停が目の前にあります。いくつか入り口があるのですが、今回は駐車場から一番近いところからスタートです。

ちなみにこの入り口から少し入ったところに、「山なか」という昔ながらの喫茶店があります。

アイスやラーメンなどの軽食、ビールや地酒もあるので、レトロな雰囲気を楽しみたい方はこちらで一服するのがいいでしょう。

整備された道に気持ちも軽やか

一碧湖_湖畔散策路

入り口を降りて湖畔に到着しました。一碧湖畔は周回全体に遊歩道が整備されていて、とても歩きやすいです。

その遊歩道に覆い被さるように周辺の樹木が生えていて、道中全体で木洩れ日を堪能できます。

訪れた5月は新緑が美しく、その隙間から漏れる陽射しはとても気持ちがいいです。秋はこうした木々が赤く染まり、紅葉が楽しめます。

澄んだ水に泳ぐたくさんの魚

一碧湖_錦鯉

水面を覗くとたくさんの鯉がいます。どの鯉も立派に成長していて、とても大きいです。

人馴れしているのか、近寄っても全く逃げません。先ほどの「山なか」さんでは鯉の餌も売っているので、餌やりをするのも楽しいでしょう。

一碧湖には鯉のほか、ブラックバスなどの大型淡水魚、浅瀬には小さなメダカ、湖の奥側には亀もいたりします。

水がとても綺麗なので、魚たちも気持ちよさそうです。

隣の沼池にちょっと寄り道

一碧湖はひょうたん型の双子の湖

一碧湖_沼池ベンチ前

湖畔を左回りに歩いていくと、程なく「沼池」という表示が出てきます。実は一碧湖は通りを挟んで、大池と沼池のふたつに別れています。

沼池の方は、その名の通り全体が湿地帯になっていて、葦などの水生植物がたくさん生えています。

予定を決めないぶらり散策ということで、こちらの沼池に寄り道してみます。

風とさざなみ、キラキラ光る水面の三重奏

一碧湖_沼池桟橋からの眺め

沼池の桟橋からの眺めです。水面には葦がびっしりと生えています。葦には水を綺麗にする力があるので、こちらの沼池の水もとても綺麗です。

桟橋に立つと池を抜ける風が葦を撫でるように吹いて、水面にさざなみを作り、その波が太陽に反射してキラキラ光ります。

日本の原風景の美しさが堪能できるおすすめの場所です。

水辺にはフナやオタマジャクシの群れ

一碧湖_沼池ほとり

沼池の方は一碧湖に比べるとかなり水深は浅く、覗き込むと小さなフナやおたまじゃくし、メダカの群れなどが忙しく泳いでいます。

遠くから牛蛙の鳴き声も聞こえてきて、時が止まったような感覚に。

沼池の方は一周することはできませんが、途中に四阿やベンチなどもあって、穏やかな時間を過ごせます。

与謝野鉄幹・晶子夫妻も愛した風景

芝生の広場で癒しの時間

一碧湖_癒しの広場

さて、沼池から一碧湖に戻り、少し開けた場所に出ました。ちょうど与謝野鉄幹・晶子の歌碑があるあたりに、芝生の広場があるので道を外れてひと休みします。

こちらではぜひ湖畔ぎわまで足を運んでみてください。水辺ではメダカたちが群れていて、まるでメダカの学校のようです。

鉄幹・晶子の歌碑に寄り添う桜の名木

一碧湖_与謝野夫妻歌碑

こちらが与謝野鉄幹・晶子の歌碑です。

与謝野夫妻は湖を挟んで向かい側、今の大池小学校近くにある知人の別荘をよく訪れていたそうで、その際にいくつかの歌を残しています。

また、この場所には一碧湖の桜という名木があり、春になると桜と湖というこれまた雅な美しさが楽しめます。

亀の甲羅干しを見ながら穏やかな気持ちに

一碧湖_亀の甲羅干し

先ほどの広場から少し歩いたところに、十二連島という小さな小島が連なる場所があります。そこで気持ちよさそうに甲羅干しをする亀がいました。

じっと眺めていると、池に落ちて、そのポチャンという音が響きます。木々の間からは鳥たちの気持ちよさそうな鳴き声が聞こえてきて、与謝野夫妻でなくとも一句詠みたい気分になります。

散策だけでなく、写真や写生などで楽しむのもいいですね。

一碧湖の赤牛伝説

一碧湖_一碧湖神社

入り口から一碧湖を見ると、ちょうど対岸に赤い鳥居が見えるのですが、その奥にあるのがこちらの一碧湖神社です。一碧湖には赤牛伝説というものがあります。

江戸時代に大きな赤牛が湖の主として住んでいて、驚かせたり危害を加えたりと人々を困らせていました。その赤牛を日広和尚が鎮め、湖の小島に封印したそうです。

その赤牛を鎮めるため、今も鳥居は小島を臨む形で立っています。

一碧湖、奥の細道を行く

森林浴が楽しめる湖の反対側

一碧湖_奥の細道

一碧湖神社を過ぎると、登り下りが多くなり、やや道が険しくなってきます。とはいえハイヒールなどでなければ普通に歩けるのでご安心ください。

こちら側はより森が深くなり、竹林なども出てくるので、森林浴を楽しみながらの散策となります。

木々の向こうに見えるは大室山

一碧湖_大室山を望む

湖の奥まった方の遊歩道は、湖畔から外れて少し高台に登ります。木々の向こう側、遠くに見えるのは大室山です。ここから見る一碧湖の風景もとても美しいです。

ちなみに一碧湖内にある十二の小島は、4000年前の大室山の噴火で流れ込んだ溶岩で作られたそう。この距離を溶岩が到達するほどの噴火とは、さぞかし凄まじいものだったのでしょうね。

春は新緑、夏は木洩れ日、秋は紅葉の散策路

一碧湖_ベストオブ木洩れ日

今回の取材写真の中で、ベストオブ木洩れ日に選んだ1枚です。

湖の奥まったあたりはモミジの木が群生していて、春夏は木洩れ日が気持ちいいですが、秋の紅葉はさぞかし美しいのだろうと思います。

紅葉の見頃は11月中旬から12月上旬にかけて、赤く染まった木々が湖面に映る絶景が楽しめます。

ぜひチャレンジしたい一碧湖クイズ

一碧湖_一碧湖クイズ

一碧湖畔の遊歩道には、こうした立て看板がいくつかありました。なんだろうと見てみると、一碧湖にちなんだクイズになっていました。

問題は全部で5問、全問正解すると、あとで良いことがあるんです!その良いこととは……このあとお伝えします!

散策の後はカフェで至極の一杯

貸しボートもあるテラスカフェ

一碧湖_テラスカフェ

寄り道も含め、ゆったり回って約1時間半の散策もいよいよ終盤です。

貸しボート乗り場の近くには、こちらのTERRACE CAFE IPPEKIKO(テラスカフェ一碧湖)と、ITONOWAというお土産とお食事・無料の足湯スペースのある複合施設があります。

さらにITONOWAの2Fには木梨サイクルさんとコラボレーションしたMahana feat.木梨サイクルがあり、フードメニューのほかここでしか買えない限定グッズも販売しています。

テラスカフェは貸しボート店も兼ねていて、ボートのほかカヤックもありました。遊歩道もいいですが、ボートでめぐる一碧湖も素敵ですね。

ブルーが映える一碧湖オリジナルドリンク

一碧湖_一碧湖ソフトレモネード

こちらがテラスカフェ一押しの一碧湖レモネードと一碧湖ソフトです。

どちらも一碧湖の「碧」にちなんだ、青色が特徴の品です。取材当日は日差しが強かったので、冷たい2品が体に染みます。

ほかテラスカフェではこだわりのコーヒー、ビール、パスタや惣菜パンなどのメニューが楽しめます。

テラスカフェでクイズのご褒美

一碧湖_クイズ景品

さて、こちらの紙袋ですが、先ほどの一碧湖クイズに全問正解するとテラスカフェでもらえるプレゼントです。

その中身はここで教えることはできないのですが、ちょっと嬉しい一品であることは確かです!

難問ぞろいのクイズですが、ぜひチャレンジしてみてください。

こんなにも近くにあった癒しの湖畔、一碧湖

一碧湖は伊東市中心部から車で20分と手軽に、そして内容の濃い自然散策が楽しめる場所です。

筆者は伊東在住なのですが、一碧湖を訪れたのは今回が初めて。こんなにも近くに、こんな素敵な場所があったのかと驚いてしまいました。

四季折々、それぞれの美しさが楽しめるので、伊東に来たらちょっと一碧湖に立ち寄ってみる、というのもいいですね。

一碧湖へのアクセス

  • 【住所】

    静岡県伊東市吉田815-360

    【駐車場】あり(無料)

    【公式サイト】https://nationalpark-ippekiko.jp

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

テラスカフェ一碧湖へのアクセス

  • 【営業時間】

    9:00〜16:00

    【定休日】不定休

    【住所】静岡県伊東市吉田815-99

    【駐車場】あり

    【公式サイト】https://ippekiko.jp

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

ライタープロフィール

石井省

石井省

茨城のだっぺ地区出身です。東京から伊豆へ移住。週に3回は温泉に入る温泉好きで、伊豆のマイナー温泉を丁寧に探索中。旅は行き当たりばったり、そこで起こる偶然と奇跡の瞬間を愛しています。